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ほりほり日記

ほりほり日記

竹鶴氏の言葉

ニッカ創業者・竹鶴政孝氏の言葉(2005/02/22)


ニッカ余市工場見学の際に1冊の本を購入


琥珀色の夢を見る
~竹鶴政孝とニッカウィスキー物語~



この本は、本物のウィスキーづくりをめざした
創業者・竹鶴政孝とニッカウィスキーの物語なんですが、
この本をよんだらニッカファンになる事、間違いなしです。

 ・品質第一。開拓者精神を忘れるな。科学者精神を忘れるな

 ・人も酒も熟成を経て円くなる。熟成に方程式はない。
  ただ天使に託すのみ

 ・納品業者を大事にしろ

 ・技術屋は旨いものを食え。口に贅沢をさせろ。
  そうでなければいいウィスキーがわからない


等々、どのページを読んでも
ハムづくりにも通じる部分が多々あり
うん、うん、と思わずうなずいてしまいました。


特に気に入ったのが、本のあちこちで
目についた「とびらが開く」という表現。

本物のウィスキーづくりをめざす竹鶴氏に
運命のとびらを開けてくれる人物が
次々に現れるというくだり
は、

正しい道を進む人や企業に対しては
「天」も「人」も応援してくれるものなんだなぁ~
と大いに納得させられました。(^^


あと、ちょっと驚いたのが
竹鶴政孝氏が後継者に託した3つの課題。

 ・スコットランドでは蒸留所は何世代にも継承されている。
  我々はこれを手本とすべきである。 
  ニッカが大企業として成長するか否かはたいした問題ではない

 ・株式は上場しない。株主のために度を超した妥協を
  強いられると、ウィスキーの質の低下を招くことにもなる。

 ・(研究・開発は大事だとしながらも)
  次々と登場する新技術にいちいち惑わされてはいけない。
  ウィスキー造りの伝統を守って欲しい。 

こう言い切れる竹鶴政孝氏って
ホントすごい人だったと思います。

思わず、拍手してしまいました。(^^




■追記:

ニッカ余市工場見学の際、竹鶴威 相談役に
お目にかかる機会にめぐまれました。

 #竹鶴威氏は創業者・竹鶴政孝氏の息子さん
  (18歳の時に養子縁組)で2代目マスターブレンダー。
  元ニッカ社長。

81歳になられたというのに、竹鶴威相談役は
大変お元気で、工場見学の際には、足下の悪い中、
私たちに最後までお付き合い下さいました。

その際、「ニッカの様な、人に感動を与えられるような
商品づくりをするために一番重要な事はなんでしょうか?」と
お尋ねしたところ

手づくりのよさを大切にする事」とお答え頂きました。


この言葉は、私の宝物として、いつまでも心に刻みたいと思います。





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